精神安定剤

我が家のはなちゃん、私の精神安定剤です。

今年の夏が来れば10歳になります。
10年も一緒に生活しているのだなぁ（しみじみ）

私が小さいときに団地から庭付き一戸建てに引っ越しして
動物嫌いの父がダメだというにも関わらず
祖父の仕事の関係の知人宅で産まれた雑種犬（母ボクサー・父不明（笑）の
ワンコを飼っていたのが犬飼人生の始まり。
初代犬は私が高校生のときに死んでしまい、
それから長い間犬のいない生活をしていました。
私も大学のときに家を出ていたりしたので
子犬を迎えるというのはなかなか手間暇のかかることでもあるし、
母は前の犬が忘れられずに新しい犬を飼うという事自体に
拒否反応を示していたし。

私が大学生活を終えて実家に戻り、就職した先が合わずに
ちょっと精神的にまいってしまって退職したとき
一時期ひきこもりのような生活になっていたときがありました。
新しい仕事を探さなくちゃという焦りもあったけど
外に出るのも億劫だし遊びに出るほどお金がないし。

そこで私としては前の犬が死んでからずっと願っていた
新しい犬との生活を実行するには今しかない、と思って
ブリーダー探しを始め、色んなワンコに会いに行き、
はなと巡り会ってはなを迎えることとなったのでした。

生後40日でうちに来たはなを最初は3時間ごとに餌をやり、
室内で飼うためにトイレトレーニングするのにつきっきりになり、
玄関の廊下で布団を敷いて面倒をみていた時期もありました。

子犬の時期は一瞬で、どんどんでかくなるはなは
かわいくてかわいくて仕方のない存在で
やんちゃで沢山困ったし家の中のものも沢山壊したけど
そんなはなと生活するにつれて、次第に精神的に安定していき
また社会復帰ができるようになりました。

実家にいたころは、はなと毎日一緒に寝ていたので
結婚するときに不安だったのは、はなと寝られなくなったら寂しいな、
ということ（笑）
実際、親友に結婚報告をしに行ったとき
はなとのヌクヌク生活が終わってしまう、といって
ちょっと愚痴っていたほど。
（旦那が犬は寝室に（というか二階に）上げてはいけないと
犬との生活に条件をつけたので）

はなが私の生活の１部になってから９年半。
それまで色々なことがありました。
でもいつも安定剤役を無口に（笑）こなしていてくれます

結局、結婚してからも真冬に１階でひとりぼっちで寝させることが
かわいそうだ、ということを言い訳にして
冬の間だけ私は階下で寝て、暖房をつけた部屋で
はなとヌクヌク生活を続けています。

あんまり撫でまくられるのが好きではない犬ですが、
私がちょっと落ち込み気味なときに
撫でているときは
「しょうがねぇなぁ～」といった感じで
なぜかおとなしく撫でられてくれています。
むぎゅ～っと抱きしめても
ちょっと困った顔してじっとしてます。
私が元気なときに意味なくむぎゅ～っとやると逃げますが。
愚痴もよく聞いてくれます。
夫婦が険悪ムードになってるときは、
ちょうど間のキョリに座って、両方の顔をきょろきょろみて
なんとかして、って仲介役をしています。

最近、よく読んでいるブログの飼い犬くんが若くして虹の橋へ旅立ち、
そして近所のラブラドール友達だった子も逝ってしまいました。
長く患う子もいれば、すぐに旅立ってしまう子もいます。
最近逝ってしまった子達はみんなはなより年下。

はなも昔に比べれば、やっぱりシニア犬なりに
色々あるのです。私の精神安定剤、大事な大事なはなが
いつまでも元気でいてくれるように、と思えば思うほど
先に必ず逝ってしまう事実もわかっていなくちゃいけないと言い聞かせ
考え出すと切なくなって、またむぎゅ～っとして困った顔されます。

ここ数日、とても寒い日が続き、
はなは布団の中に入って私に身体を寄せて寝ています。
天然湯たんぽで心もあったか。続くかぎり大事にしたい時間です。